「なぜ、日本にはキリスト教が広まらないのか?」と たびたび聞かれる。隣国の韓国や中国では基督教が広まっていると聞くが「日本でクリスチャンが増えている」とは耳にしないので疑問を抱くのだろう。
「何故だか分かっていたらキリスト教は既に広まってるんじゃないですか」などと解答をごまかすことがある。開国後、日本は急速に欧米諸国(キリスト教国)から様々なことを学び、欧米諸国に追いつき先進国の仲間入りしたのだが、キリスト教を受け入れることだけは例外になってしまった。そんな事を考えると、やはり疑問になってしまう。
一言で言ってしまえば「日本人はキリスト教に興味が無い」というのが理由ではないだろうか。興味が無いのでキリストから救われる必要性が分からないとなるのでは。
歴史的に、日本で三回(ザビエル伝道後、開国後、第二次世界大戦後)キリスト教が布教するチャンスがあったような気がするが、仏教や神道のように国からフルサポートされなかった。国からのサポートが欠けると、日本文化に浸透しない。日本人は“日本人”としての国民性が強いので、日本文化の一部なっていない思考や宗教は自然と注目しない。この理由が大きいのだろう。(国とキリスト教を結び付けていいのか?と議論になりそうだが、ここでは、昔、国が宗教を援助して、その宗教がその国に広まるというパターンがあったのではということ。)